
イタリア、ローマは名高い芸術作品や古代遺跡があることで知られており、観光客が後を絶ちません。しかし、それ故に観光客を狙った悪質なぼったくりレストランやバーが存在します。実際、筆者もイタリアに一人旅をした際にぼったくりバーに入ってしまい、被害に遭いました。
ここでは、実際の手口とそこから得た教訓を3つ紹介します。
外国人に道を聞かれる
夜8時頃、僕がローマのある広場でぶらぶらしていると、いきなりサウジアラビアから出張で来たムハンマドという人に話しかけられました。
「ここのバーに行きたいんだけど道知ってる?」
今思うと道を日本人の私に聞く時点でおかしいのですが、初めての一人旅で、外国人とも交流したいなーなんて調子に乗っていた僕は話を聞くことにしました。ちなみに英語は少ししか話せません。(大学院生、TOEIC600点ほど)
最初は道を一緒に考えていたのですが、自分の国の話や家族の話をするうちに盛り上がってしまい、ついに「一緒にバーに行って音楽聞きながらピザ食べよう!」と言われました。
私は少し悩みましたが、これもいい経験だと思い行くことにしました。ぼったくりバーに連れていかれるとも知らずに。。。
客が自分達以外いない。メニューがない。
店内に入ってみると、私たち以外だれもいません。とりあえずビールを注文して飲んでいると、日本のキャバクラのように隣に一人ずつ女性が座ってきました。60歳ぐらいのマスターっぽいおじさんが来て「ワインを開けていいか」と聞きました。
ちなみにビールもこのワインも値段表はありませんでした。
私は良くわかりませんでしたが、ムハンマドがいいよと言い、ワインが開けられました。
ワインは女性が全部飲み、結局ボトル2本を開けてしまいました。女性はかなりイチャイチャしてきますし、踊り場のようなところに連れていかれて一緒に踊らされたりもしました。(少し楽しんだ節もありますが、、、(笑))
ムハンマドは終始落ち着いた様子で女性と話していました。

驚愕のお会計
ムハンマドが「お会計をしてくれ」と言い、マスターが伝票を持ってきました。なんとお会計は一人900ユーロ、日本円にして約12万円だったのです!!!
私はクレジットカードの上限をオーバーして払うことができません。。めちゃくちゃ焦っていると、ムハンマドが俺が君の分も少し払ってやるといって、結局700ユーロほど払うハメになりました。
え、ムハンマドいいやつじゃんと思った方も居るかもしれませんが、彼がお金を払った痕跡を見ることはできませんでした(カードのようなものは渡していましたが、、)。おそらく最初からグルだったのだと思います。お金持ちの遊び人だった可能性もありますが、、、ただ、この店がぼったくりバーであったことは確かです。
ムハンマドは駅まで私を送った後、店の子と一緒にホテルに行くといって、ぼったくりバーに帰っていきました。
ぼったくりに遭わないために気を付けるべき3つのこと
この経験から、ぼったくりに逢わないように気をつけるべきと思ったことを3つ紹介します。海外旅行は気分が浮かれてしまって不注意になりがちですが、治安の悪いところに行く際など、これだけは気をつけてほしいです。
1.ガラガラの店には入らない
ガラガラのレストランやバーには入らないようにしましょう。観光客や現地の人で繫盛している店やガイドブックに載っている店を選ぶのが安全です。
2.メニューのない店で注文しない
メニューのない店では絶対に注文しないようにしましょう。しつこく値段を聞くか、すぐに店を出てもいいぐらいだと思います。
3.気を抜かない
僕がぼったくりの被害に遭ったのは一人旅4日目です。イタリアにも慣れてきて、「意外とぼったくりとかないじゃん。」と思ってしまっていました。気が緩むと、明らかにおかしいことでも気づかない事があります。もちろん全力で楽しみつつ、ぼったくりは実際に存在しているということを忘れないようにしましょう。
まとめ
ぼったくりは意識することで防ぐことができます。イタリアは本当に素晴らしい場所です。ぼったくりに注意して、美味しいものを食べ、観光地を巡り、楽しんできてください!きっと最高の旅になるはずです。
ちなみに、、、ぼったくりに遭った店の看板です。PIANO BAR CARROUSEL という名前です。見かけたら絶対に入らないようにしてください。
ローマ、Ludovisiのレストランや高級ホテルが並ぶ裏道にあります。気を付けてください!
