2018年9月、大学院2回生にして、ついに国際学会に参加しました。微生物の研究をしていたのですが、それに関わる学会があるということで教授が参加させてくれました。非常に運がよかったのですが、困ったことに一人での参加です(教授とはなぜか別行動(笑))。初めての国際学会。その感想を書きたいと思います。
学会までの準備
今回僕はポスター発表をしました。ポスターを作成しその横に立って、観に来てくれた人に説明します。
先輩のポスターを参考にしながらポスターを作り、原稿もある程度覚えました。TOEIC600点で英語はあまり喋れない。学会前はとても不安でした。
開催地
イタリア南部に位置するナポリから30km離れた離島、イスキア島で開催されました。

実はこのイスキア島、めちゃくちゃリゾート地です。火山島なので温泉が湧き、海も綺麗、最高ですね。教授たちもバカンスしたいからこんな良いとこで学会するんだろ、と思ってしまいました。
Ischia Island, Italy, History & Tourism
ウエルカムレセプション
12時間のフライトを経てローマからナポリに電車で渡り、いよいよ学会が行われるホテルへ!プールが4つぐらいあって、まさにリゾートホテルという感じでした。

基調講演を聴き、夜のウエルカムレセプションに参加しました。言いかえると、ウエルカムパーティです。
一人だしどうしよう、、、とかなり不安でしたが、バイキングの料理を取るために並んでいると、インドネシア人が話しかけてきてくれました。僕のつたない英語でなんとか話をしていると、彼はドクターで日本にも研究をしに来たことがあるあしく、どうやら一人のようです。
「良かったー、話し相手できた」と安心していたのも束の間、彼はコミュニケーション力が抜群で一人、また一人といろんな人に話しかけていき、最終的には5人でビールを飲むことに。もちろん僕の英語力でついていけるはずもなく、完全に会話から取り残され、悔しさを噛みしめながらビールを飲むしかありませんでした。あの時のアメリカ人のめちゃくちゃ速い英語は忘れることができません。。
いよいよ本番!ポスター発表
ウエルカムレセプションで完全に英語への自信が無くなってしまった僕ですが、発表をしないわけにはいきません。発表前は本当に不安でした。ポスター発表なので大勢の前で発表するわけではないですが、観に来てくれた人に英語でうまく説明できるのだろうか、と思っていました。発表時間は2時間、ここが勝負です。
で、結果としては、予想以上に楽しかったです。外国の先生は僕のつたない英語にも耳を傾けてくれ、身振り手振りを加えてなんとか説明することができました。うまく伝わった時はとても嬉しかったです。
もちろんきちんと伝わらないこともありました。この時ほど、「もっと英語を勉強しておけば良かった、、」と思ったことは無いです。また、観に来てくれた人は約20人ぐらいでしたが、半分は日本人でした(笑)。少し拍子抜けしたところもありましたが、自分の研究を説明して理解してもらうことは、嬉しさや達成感がありました。
【学んだこと】自分で自分のハードル下げない
そんなこんなで無事国際学会での発表を終えることができましたが、1つ後悔があります。それは外国の方がポスターを見に来てくれた時に「I am not good at English」(私は英語が得意じゃないです。)と言ってしまっていたことです。とあるブラジルの教授がこれを僕の教授に伝えていたらしく、「逃げたらダメだよ」と後で注意を受けました。
無意識のうちに、自らハードルを下げてしまっていたのです。こう言うことで発表するときの気持ちは楽になります。しかし、自分で自分を下げてしまうことは、成長の機会を逃すことになると思います。
まずハードルを低くするのではなく、高いハードルをどうやって超えるか(どういう言い回しなら伝わるか、どんな身振り手振りが有効かなど)を考えるべきでした。これで伝わらずに悔しい思いや恥ずかしい思いをすることは、次へのモチベーションにも繋がりますし、絶対に自分の糧になるはずです。
「自分で自分のハードルを下げない」これから意識していきたいと思います。これから国際学会に出る方は、ぜひ意識してみて下さい。
バンケットに参加、国際学会終了
国際学会では最後にバンケット(banquet)と呼ばれるパーティがあります。豪華な料理、美味しいワイン、愉快な演奏と共に学会が無事終わったことを祝います。優秀発表賞なども発表されます(残念ながら僕は選ばれませんでした(笑))。最後は教授と一緒にご飯を食べました。悔しい思いもしましたが、初めての国際学会、めちゃくちゃ楽しかったです。本当に貴重な経験をさせてもらえました。教授に感謝です。
【おまけ】イタリアのピザは美味しい
